リシン?吹付タイル?モルタル壁を塗装する前に知っておきたいこと

外壁塗装する前に、自分の住んでいる住宅は、どんな外壁材を使っているのか、塗装した後に不具合が起きないか心配になりますよね。

そこで今回は、一昔前の一戸建て住宅やアパートで使われたモルタル外壁について、ご紹介していきます。

お住まいの外壁材がモルタル外壁の方は、特徴や塗装に関する基本情報を紹介していきますので、読み込んでみてください。

モルタル外壁の特徴

モルタル外壁とは、セメント・砂・水を混ぜて作ったもので、耐久性、耐火性に優れています。

2020年現在では、窯業系サイディングボードが住宅外壁材として主流となっていて、モルタル外壁は1980年頃メインで使われていました。そのため、築年数の古い家は、このモルタル外壁が使われている家が多く残っています。

モルタル外壁は基本的に左官屋さんがコテを使い仕上げてくれることもあって、費用が安く済むのが特徴です。

モルタル外壁は多くの塗料が、塗装可能としておりますので、塗装は問題ありません。

しかし、モルタル外壁は劣化が進むと割れてきてしまいます。細かい割れ(ヘアクラック)であれば、厚みのあるフィラーを使い、埋めることが可能ですが、補修が必要な割れだとコーキングやモルタルを使って割れを補修する必要があります。

モルタル外壁の種類は大きく分けて5つ

モルタル外壁は仕上げの方法によって、デザインや見え方を変えて種類が増えていきました。1つずつ紹介していきますので、参考にしてみてください。

モルタル外壁の種類①スタッコ仕上げ

スタッコ仕上げの特徴は、表面がデコボコしているところ。凹凸が多いので、汚れが溜まりやすいので、フッ素や、無機塗料など塗膜が硬く汚れが付きにくい塗料がオススメです。

また、スタッコは塗装する際に塗料を塗ると塗料を吸い込んでしまいます。上塗り塗料の吸い込みを防ぐために、下塗りをたくさん使い吸い込ませることで、吸い込みを止めて上塗り塗料を塗るので使用する塗料も増えてしまいます。

一度吸い込みが止まってしまえば、問題なく塗装することができます。

モルタル外壁の種類②リシン仕上げ

リシン仕上げは表面に砂のような粒感があるのが特徴です。

実際に砂や石をモルタル壁に吹き付けているので、ザラザラした表面になっています。

モルタル外壁の仕上げとしては、このリシン仕上げで仕上げることが多く、他の仕上げと比べると作業性が良く、材料費も安いので人気の仕上げ方法となりました。

スタッコ仕上げと同じく割れには弱く、汚れやすいですが、下塗りや補修で割れを直して、上塗りは塗膜の硬い塗料で塗装することがオススメです。

モルタル外壁の種類③タイル仕上げ

タイル仕上げは実際のタイルとは見た目も材料も異なりますが、上野写真のような模様をタイル仕上げと呼びます。(名前の由来はこちら

タイル仕上げの特徴は、下塗り、中塗り、上塗りと三層で仕上げられていて、防水性が高く、ひび割れしにくい弾性タイプもあり、今までのリシン仕上げや、スタッコ仕上げよりも頑丈で、割れにくい仕上げとなります。

古臭さもそこまで感じないので、今でも外壁費用を抑えたい方はモルタルのタイル仕上げがおすすめです。

塗装については、リシンに比べると下地の吸い込みが少なく作業性が良いところ、相変わらず凹凸はありますが割れに強いということもあるので、選べる塗料が増えるのも嬉しいポイントです。シリコン系の塗料でも十分に耐久性を高めることができる外壁となります。

モルタル外壁の種類④ローラー仕上げ(模様仕上げ)

ローラー仕上げはモルタル外壁の仕上げの中で最もオシャレな模様が出せる仕上げ方法です。

今までは武骨な仕上げが多かったのに対し、模様の入ったローラーを押し当てるように伸ばすことで、様々な模様の外壁に仕上げることができます。

もちろん、モルタル外壁の機能である耐火性や防水性を活かすことができるので、現在でも人気の仕上げ方法です。

塗装は問題ないですが、特徴的な模様だと作業性が悪く、職人の腕が試されます。

モルタル外壁の種類⑤左官仕上げ

左官仕上げはコテを使い、模様付けして仕上げる方法です。機械やパターンローラーには出せない火の手で作られた模様感が出ます。

デザイン性が高いので、今でもよく使われる仕上げ方法です。

塗装については、スタッコと同じように表面は塗料を吸い込みやすいので、塗料がたくさん必要になってしまうこと、また、透湿性の無い塗料だと塗膜が膨れてしまう可能性があるので、透湿性の塗料が好まれます。

モルタル外壁の塗り替え目安は『割れ』『変色』『チョーキング』で判断!

モルタル外壁の塗装目安を判断する方法は、3つあります。それは、

モルタル外壁の塗装タイミング
  • 割れ
  • 変色
  • チョーキング

モルタル外壁にこの症状が出ていたら塗装するタイミングです。

割れは塗装の際に塗装業者に直してもらえるので、塗装と一緒に補修もやってしまうのがオススメです。また変色はカビや藻の発生による変色も高圧洗浄でキレイに落とすことができます。

チョーキングとは、ガードレールを手で擦ると手に白い粉が付着しますよね。それのことで、チョーキングが発生していると塗料は性能を発揮していないので、塗り替えの目安となります。

モルタル外壁のオススメ塗料はラジカルシリコン塗料!

モルタル外壁おすすめの塗料は、ラジカル制御型のシリコン塗料です。

大手塗料メーカー、日本ペイント製だとパーフェクトトップが価格も安く耐用年数も12年~15年近くもつのでオススメです。

ラジカル制御型シリコン塗料とは、紫外線を浴びると発生するラジカルという物質を抑える(制御)するものが含まれているシリコン塗料です。

また、割れに弱い外壁材ですので弾性タイプの塗料を選ぶことで、モルタル外壁が割れても上の塗料は割れずにキレイな見た目を維持できます。その際は下塗り・中塗り・上塗りに微弾性を選ぶようにしてください。

モルタル外壁の塗装費用は60万~120万円

モルタル外壁にラジカルシリコン塗料を塗装した場合、

坪数ラジカル制御型シリコン塗料
20坪600,000円
25坪700,000円
30坪750,000円
35坪850,000円
40坪950,000円

モルタル外壁も工事内容はサイディングボードと変わりません。工事内容は、こちらの記事を確認してください。

https://www.ouchipaint.com/saidingboad/

モルタル外壁の塗装費用を抑える方法

モルタル外壁の塗装費用を安く抑える方法は、塗装業者から複数見積もりを取ることです。

業者から相見積もりを集めると、利益を載せている業者が金額を安くして見積もりを出してくれます。

また、見積もりが1つだけだとその価格が高いのか、安いのか比べることができませんのでおすすめできません。

見積もりは費用無料ですので安心して利用してみてください。モルタル外壁は一般的な外壁材で塗装出来ないという業者はいませんが、価格はそれぞれの塗装屋さんで異なります。

モルタル外壁の塗装費用を安く抑えるためには、業者選びが一番大切です。

塗装費用を抑えたいと感じる方にオススメの記事はこちら!

https://www.ouchipaint.com/tosoumitsumori/

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