皆さんは屋根塗装の見積もりについてこんな悩みを持たれていないでしょうか?
屋根の見積もりはいくらぐらいかかるの?
知らない言葉がたくさんあるので何の金額だかさっぱりだわ…
屋根塗装は、外壁よりもネットに掲載されている情報も少なく、どれくらいの費用がかかるのか、わかりづらいところが多いです。
また、屋根専用の塗料もあり、どの塗料を選択すれば良いか迷う方も多いはず。
そこで今回は、屋根塗装の見積もりを取るときに、知っておきたい5つのポイントを塗料別や屋根の材質別にご紹介します!
屋根塗装の見積もりを初めて依頼したい!と考えている方にも丁寧に説明しますので、ぜひ読み込んでください!
屋根塗装の見積もり費用は30万から80万が適正価格!
屋根塗装の見積もりで一般的な相場は、
が一般的です。都市部は屋根だけでも60万円~80万円が多く、逆に地方だと30万円~60万円ぐらいの費用が多いです。
これ以上高くてもこれ以上低くても屋根の劣化具合や塗料のグレードによっては、費用は異なりますし、同じ住宅の見積もでも施工店によって費用は異なります。
自分のお家で屋根塗装の費用を知るためには、業者一括見積もりサイトを使う事をおすすめします。
屋根塗装の見積もりを取るときに知っておきたい⑤つポイント
それでは、屋根塗装の見積もりで知っておきたい5つのポイントご紹介しますので、じっくり読み進めてください!
①屋根塗装で工事する内容を知っておく
屋根塗装で行う工事を知っておく事で、怪しい見積もりを見分ける事が出来ます。
実際に知っておきたい工事内容は、
この工事内容は屋根塗装の見積もりで最低限工事する内容です。この内容は事前に確認しておきましょう。
それぞれの工事内容と相場について紹介します。
足場工事
足場工事とは、塗装工事で丁寧な作業を安全に行うために必要な足場を組み立てる事です。
足場工事の費用は、足場を架ける㎡数に応じて金額を計算します。
足場工事の費用の相場は、
となりますので、この価格より高い場合は、間に1社入っている可能性が高いです。この金額より安い場合は、自社で足場を在庫し、架けている可能性があるので、優良施工店としてOKです。
養生シート
養生シートは、屋根の塗装するときに近隣住宅へ塗料が付かないよう防ぐ目的で使用されます。
塗装をするときに風向きや、不注意で塗料が跳ねてしまうことはよくある話です。
この養生シートを使う事で、塗装目的以外の場所に塗料が近隣住宅に飛散することを防ぎ、迷惑が掛からないよう注意しながら塗装は行われます。
また、工事の時に出る工事音の軽減や、ほこりや汚れが風で飛んで行ってしまうことを防ぐ重要な役割もあります。
屋根塗装する際も養生シートはほとんどの付けていて、塗装屋さんで養生シートを使わないことはまずありません。
高圧洗浄
高圧洗浄も屋根塗装の見積もりには必要で、屋根の藻やカビを除去したり、前の塗装をはがしたりして、次の塗料がしっかり密着するために行われる洗浄です。
高圧洗浄の見積もり価格は洗浄する箇所の㎡に対して価格を出していきます。屋根塗装、外壁塗装にかかわらず必要な作業です。
なお、高圧洗浄に使用する水道代や、電気代は家主の負担となります。
足場・養生シート・高圧洗浄は業者によっては、家主にばれないと思い利益を乗せて見積もりを出してくるところがあります。事前にそれぞれ工事の相場費用を抑えておくことが大切です。
下塗り塗装
下塗り材とは、上塗り材と屋根を密着させる接着剤のような役割をした塗料です。
下塗り材、中塗り材、上塗り材は全て㎡数は一緒で、上塗り材と比べると機能も少ないため安いのが特徴です。
上塗り材と下塗り材が同じ価格というのは、まず考えられませんので、金額が同じ見積もりだった場合には注意が必要です。(外壁塗装の見積も同様です)
上塗り塗装
上塗り塗装は屋根塗装で見積もり費用の大体を占めますので、相場はしっかり押さえておきたいところです。
また、塗料グレードによって見積もり費用が異なるので、詳しい塗料毎のご説明は次の章でご紹介していきます。
見積もりを取る上で気を付けて欲しいことは、塗り回数についてです。
通常屋根の塗装は、下塗り1回塗り+上塗り2回塗りの合計3回塗りが基本です。これは屋根の塗装に限らず、どの塗装も基本的なことなのですが、安売りしている業者だと、3回塗りと宣伝していても実際は玄関周りだけ3回塗りでその他は2回塗りをしたり、実際は2回塗りで済ませたりする業者が存在しますので、注意が必要です。
因みに、下塗り1回塗り、上塗り2回塗りが基本と説明しましたが、下塗り1回、中塗り1回、上塗り1回の3回塗りをする業者がいます。
これは、各メーカーが出している塗料の仕様で、専用中塗り材を使用してくださいと指定がある場合は、上塗り材が2回ではなく、中塗り材を使いますので、悪徳業者ではなく仕様を守れる優良業者だと認識してください。
②屋根塗装で使われる塗料を知る
屋根塗装で使われる塗料は、塗料のランクによってピンキリです。塗料のランクは、塗料に含まれている樹脂によって決まります。この樹脂が目安耐用年数を左右します。
上記の図のように、上に行けば行くほど塗料の価格と耐用年数が上がります。
ウレタン、シリコン、フッ素、無機塗料の中に、遮熱塗料、ラジカル制御塗料、断熱塗料と機能性塗料がそれぞれ作られています。
選ぶ塗料によって屋根塗装の見積もり価格が上がっていくと認識してもらえれば大丈夫です。
【屋根用塗料別早見表】
塗料 | 見積もりの相場 | 目安耐久年数 | オススメ度 |
---|---|---|---|
ウレタン塗料 | ¥2,600~¥2,800/㎡ | 5~7年 | △ |
シリコン塗料 | ¥2,800~¥3,000/㎡ | 8年~15年 | 〇 |
フッ素塗料 | ¥3,000~¥4,200/㎡ | 15年~20年 | 〇 |
無機塗料 | ¥3,200~¥4,400/㎡ | 15年~30年 | ◎ |
それぞれ屋根の塗料の相場と特徴をご紹介していきます。
屋根塗装の塗料は、各塗料のメリット・デメリットをしっかり理解して、家計に負担を掛けない程度の費用で選ぶ必要があります。
ウレタン塗料のメリット・デメリット
ウレタン塗料は、目安耐用年数5~7年で屋根の塗料に使うには、グレードの低い塗料です。
昔は手ごろな価格が人気多く使われてきましたが、現在は塗料の進化もあり、長く持つ安い塗料が作られるようになりました。
その結果、屋根や外壁の見積もりでの出番は減ってきています。
現在では、ミニ四駆や、プラモデルの塗料として主に使われています。
屋根はただでさえ太陽の影響をモロに受けて屋根自体が傷みやすいので、なるべく耐用年数が長い塗料がおすすめです。
シリコン塗料
2020年現在、多くの外壁、屋根の塗料として使われているのがこのシリコン塗料です。耐用年数は10年以上持ち、屋根塗装の見積もりでは安いプランに入ってくることが多いです。
ラジカル制御型シリコン塗料や遮熱型シリコン塗料と、各メーカーはシリコン塗料に機能性を持たせて販売しています。
比較的価格も安く、長くもつものだと15年以上もつシリコン塗料もあるので、屋根の見積もりでも多く使われます。
フッ素塗料
フッ素塗料は屋根や外壁に向いている塗料で、汚れに強く、耐用年数が長い塗料で人気の塗料です。
屋根の見積もりに、フッ素塗料はよく出てきますが、やはり紫外線が多く当たる屋根にはピッタリの塗料といえます。
しかし、フッ素塗料は素材であるフッ素を塗料に混ぜるのですが、フッ素自体の価格が高く、工事費用も高くなりがちです。
しかし、20年もつフッ素塗料で屋根を塗装すると、60年の間に3回で塗装が済んじゃいますが、アクリルウレタン塗料は12回塗り替えをしなければなりません。その分足場費用、洗浄費用、塗装代も掛かってきますので、トータルで考えると対候性が高い塗料の方が、安上がりになります。
無機塗料
無機塗料とは、ガラスや石などと同じ成分である無機質を塗料に配合して作られた高耐候性の塗料です。
屋根の見積もりでは、上位プランで出てくることが多いですが、価格は抑えられています。
ガラスや石と同じ成分ですので、塗膜は硬く、汚れが付着しにくいです。さらに雨水などで汚れを洗い流すセルフクリーニングも期待できるので、屋根の塗料ではオススメの塗料となっています。
しかし、デメリットにも記載しましたが、フッ素も無機も比較的新しい塗料です。そのため、実際に30年経った建物を見ることができず、30年持つかは試験結果のデータを頼りにするしかありません。
結局どの塗料がオススメ?
結局どのグレードの塗料にするか迷ってしまいますよね。その場合は、予算に合わせて出来るだけ目安耐久年数の長い塗料を選択する事が正解です。
例えば、40年間で考えた場合、ウレタン塗料だと8回、シリコン塗料だと4回、無機やフッ素塗料だと2回となり、塗り替え回数の数だけ足場費用や工事費用が掛かってしまいます。
つまり、生涯の塗装回数を抑える事で、トータル的に費用を安くする事ができる訳です。
③屋根の材料別見積もり費用
塗料ランク毎の費用や特徴は分かったと思います。屋根の見積もりでは材質毎に費用が異なりますので注意が必要です。ここでは塗料と屋根の材質で費用がどれくらい異なるのか、ご紹介します。
これから紹介する㎡当たりの単価は屋根塗装に必要な足場費用、養生シート費用、下地調整費用(洗浄費含む)、下塗り費用、上塗り費用を含んだ金額となります。
また、軒天や、付帯部の塗装は含んでいませんのでご注意下さい。屋根は80㎡で計算していますが、ご自身の屋根㎡と照らし合わせてみることをオススメします。
スレート・カラーベスト・コロニアル
スレートは一般の一戸建て住宅では主流の屋根材で日本全国で広く流通しています。スレート屋根はカラーベストやコロニアルと呼ぶことがありますのでご注意下さい。
ここでは、一般的に使用されている一戸建て住宅の屋根材について見積もり費用をご紹介します。
見積もりの目安費用は、
スレート屋根は、屋根の中でも比較的安く塗装できる材質です。それを知らずに見積もりをもらい高い金額で頼まないように注意が必要です。
金属屋根(折半屋根・ガルバリウム鋼板・カラートタン)
金属屋根は、塗料をしっかり乗せるために表面をやすりで削る目荒らしを行いますので、素地調整費用が通常の屋根よりも高くなります。
また、下塗り材は錆の発生を防ぐ防錆塗料を使う場合も現場によっては考えられます。
アスファルトシングル
アスファルトシングルの注意点として、溶剤塗料は、屋根の接着剤を溶かしてしまう特性があるので、水性塗料のみしか使用できません。
また、コケや藻が生えやすいので、通常の高圧洗浄では落ちない事が多く、バイオ洗浄という薬品を使った高圧洗浄を使う可能性があります。
④屋根塗装の見積もりの注意点
ここでは、実際の屋根塗装で使われる実際の見積もりを例に、注意点を解説していきます。ちなみにこの見積もりでは、付帯部、軒天の塗装は行わないこととします。
品名 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
●● 様邸 屋根塗装工事 | |||||||
①足場仮設費(掛け払い込) | 300 | ㎡ | 900 | 270,000 | |||
②飛散防止養生(飛散防止ネット張) | 250 | ㎡ | 100 | 25,000 | |||
③屋根下地調整(高圧洗浄150kg) | 60 | ㎡ | 200 | 12,000 | |||
④屋根塗装(シーラー)下塗り | 60 | ㎡ | 600 | 36,000 | |||
⑤屋根塗装(遮熱塗装)中塗り・上塗り | 60 | ㎡ | 1,700 | 102,000 | |||
小計 | 445,000 | ||||||
合計 | 445,000 |
屋根塗装見積もりの注意点①余計な品名が入っていないか確認しよう
屋根塗装の見積もりで必要な工事内容はこの5つです。その他に、
このように謎の費用が記載されている場合は、業者が利益を上乗せしている可能性があります。見積もりを見ていく上で大切なことは、業者と顧客の両方が透明でシンプルな見積もりです。ごちゃごちゃしてよくわからない費用があった場合はチェックして業者に必ず確認をしてください。
屋根塗装見積もりの注意点②それぞれの工事に必要な日数を確保されているか
屋根塗装の工事には、それぞれ日数がどうしても掛かります。しかし、しっかりと工事をしたら日数が掛かるはずなのに、明らかに引き渡しまでの日数が足りない場合は、手抜き工事をしている可能性が高いです。
各工事日数は下記の通りです。
このように工事には、1週間〜10日かかりますので、工事日数が大幅に短い場合は要注意です。
いつから足場を組んで、いつに上塗りを塗り終わるのかを確認して、工事日数が適正な日数か調べてみましょう。
⑤屋根塗装で見積もり・工事業者の失敗しない選び方
ここまで、屋根塗装の見積もりについて必要な知識をご紹介してきました。備えあれば憂いなし!と言うように、せっかく大切な家を決して安くないお金を使って塗装を考えるんです。失敗は絶対に避けたいですよね!
そのためには、屋根塗装の経験が豊富で、技術レベルの高い業者を見つけて、お互いに失敗しない付き合いをしたいものです。
ここでは、信頼のできる業者の失敗しない選び方について解説していきます。
①1つでも多くの業者へ見積もりを依頼する
業者へ屋根塗装の見積もりを依頼することは、何件依頼しても無料です。そのため、とにかく見積もりを多く集めることが業者選びで失敗しない最重要ポイントです。
なぜかと言うと、各業者によってそれぞれ、見積もりの内容は全く異なります。自社で足場を建てられたり、知り合いの業者に手伝ってもらえたりするだけで、業者の費用は安くなったりするので、それぞれの業者には独自の価格があります。
このため、1つでも多くの業者と出会うことで、安い見積もり、高い見積もり、良い塗料を使える業者、保証の手厚い業者、それぞれを見つけ出すことができるわけです。。無料ですので自由に見積もり依頼をしてください。
②訪問販売は後々クレームに繋がりやすい。
訪問販売とは突然ピンポンを押してきて、その日のうちに、その場で契約する販売方法です。
訪問販売業者は他社と相見積もりをさせないように必死になります。なぜなら、訪問販売は利益率が通常の塗装業者と比べると高く、相見積もりになると価格で負けるのは目に見えています。
さらに、訪問販売で契約してしまうと、詳しい工程や説明を聞かないまま契約してしまうので、後々クーリングオフをする方が多く、トラブルになる可能性が高いです。
仕事は丁寧かもしれませんが、業者一括見積もりサイトで相見積もりをすると1.5倍ぐらい高かったと言うのはよくある話です。訪問販売の業者へ見積もり依頼するのは良いですが、必ず他の業者と相見積もりをして比較しながら検討しましょう。
③説明に不明点や矛盾のない業者を選ぶ
業者へ見積もりを依頼すると、何をする必要があっていくら必要なのか、説明してくれますが、ここで注意したいのは、自分が説明を聞いて「どういうこと?」「質問に対する回答が矛盾してない?」と疑問に思う説明をする業者は避けた方が良いです。
と言うのは、業者からしたら我々見積もりを依頼する側は素人です。何が正解で何が間違っているかわからないと思われています。
そこに漬け込んで悪事を働く業者はたくさんいます。未だにいます。
業者選びは最終的に人で決める事もあります。話してみて信用できる説明をしてくれる業者を選びましょう。矛盾や、意味不明な説明をしている業者は話になりません。
④評判は必ず調べるようにしましょう。
やはり、評判とか、口コミというのは、ある程度参考になります。特に近所にはその業者を使ったことがある人は居るはず。もしいなくても業者一括見積もりサイトで口コミは調べることができます。
口コミはあくまで参考にする程度にして下さい。自分が話して感じたことと、他人が話して感じたことは異なります。
最後に決めるのはご自身ですので、自分が信頼できると強く感じた業者を選ぶようにして下さい。迷ってしまう場合は、口コミや評判に後押ししてもらうのも良いでしょう。
⑤施工後の不備にも対応してくれる業者
屋根塗装だと見積もり通りの工事をしてもらったにも関わらず、「北側の屋根だけコケや藻が発生してしまった」とか、「塗料が剥がれてしまった」と言うケースも稀にあります。
これには様々な原因があって、工事が悪かったのか、工事の温度や湿度など環境が原因なのか、その家の環境(土地柄)の問題なのか、複数の理由によって問題は発生しますので、一概に「業者が悪い!」と決めつける事は出来ません。
ここで重要な事は、このような問題が発生した場合に相談できる業者を選ぶ必要があります。
その為、不安であれば工事に保証を付けている業者を選ぶことをオススメします。
まとめ:業者選びには一括見積もりサイトの利用がおすすめ
屋根塗装の見積もりについて、ご紹介していきました。
屋根塗装の相場や塗料のグレードが詳しくわかったと思います。
しかし、屋根塗装の見積もりで重要なことは、結局自分に合った業者を選べるかという事。適当な業者を選んでしまうとせっかく良い塗料を使ってもあとあと塗料が剥がれてしまったり、カビが生えたりしてしまいます。
そうならない為にも、業者一括見積もりサイトの利用をオススメします。
自分のお家にあった提案をしてくれる他にも相見積もりで適正価格で利用できますし、もちろん見積もりは無料です。
ぜひ、積極的に利用して失敗しない屋根塗装をしてみましょう!