外壁や屋根の塗装で失敗しない艶の選び方

屋根塗装を考えるとき、相談している業者さんから「この塗料は艶も選べますよ!」なんて言われると、色でも迷うのに艶でも迷ってしまいますよね。

艶有り、五分艶、三分艶、艶消し…、種類も多く、それぞれ特徴もいまいちパッとしません。

太陽の強い日光を浴びる大切なお家の屋根です。迷っても失敗はしたくありません!

そのため、屋根の塗装で艶選びに失敗すると、屋根の劣化を速めてしまうことも…。

しかし、この記事を読めば、どの艶を選べばよいかすぐにわかるようになります。

今回は、屋根塗装の失敗しない艶の選び方についてご紹介します。
艶選びでお悩みの方はぜひ、じっくりと読み進めてみてくださいね。

屋根塗装は基本的に艶有を選べば失敗しない

屋根塗装で艶有を選ぶ理由は塗料が関係しています。

艶の内容は、塗る方法や施工方法で変えるのではなく、塗る塗料で変わります。

ここで簡単に塗料の構成についてご説明していきます。

塗料というのは、いっと缶(一斗缶)という大きな缶に入れて製造されます。

そのいっと缶(一斗缶)の中には、
①樹脂(アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機)
②艶を変更できる材料
を入れて、艶有塗料、5分艶塗料(半艶)、3分艶塗料が作られます。

言葉ではイメージしにくいので、写真を用意しました。

左の缶は艶有の缶のイメージで、右の缶は艶調整した塗料のいっと缶です。

右の艶調整をしたいっと缶を見てみると、三分艶、五分艶、艶消しの場合、艶調整をするのに、たくさんの艶材を入れる必要があることが分かると思います。

限られた缶の中に艶材が多く入ると樹脂の部分を減らすしかなく、樹脂を減らすということは、塗料の耐候性が悪くなるということです。

なるべく一斗缶の中に多く樹脂を入れることで、耐用年数が増えて劣化のしにくい塗料となるのですが、艶材は樹脂の量を減らす必要があり、耐用年数に影響を与えてしまいます。

屋根塗装で選ぶ艶の種類と特徴

艶の種類によって見え方や特徴が異なります。
ここからは、それぞれの艶の見え方と特徴についてご紹介します。
失敗しない艶選びのために参考にしてみてください。

株式会社プランニング・K(https://www.puraningk.jp/blog/4310

艶あり

表面にビニールのような光沢がびっしり入り、触り心地がツルツルとしている。

雨水やちりやほこり等の汚れを流しやすく、メンテナンス手間がかからず人気の高い艶。

艶は経年劣化により落ちてくるので塗りたてと塗ってしばらく経過したときとの差がわかりやすい。

五分艶

五分艶は艶有と艶消しの間ぐらいで、「ピカピカの見た目は嫌」という方にはピッタリの艶。

艶有りほどではないが、汚れも付きにくく、品のある見た目が特徴。
劣化は艶有と比べると少し早い。

三分艶

艶有と比べると、だいぶ艶が減り、シックな印象を持つ。

表面の触感はややザラザラしていて、艶有と比べると雨やほこりなどの汚れが溜まりやすい。

艶消し

上の写真の通り、光の反射はほとんどない状態。

手触りは艶有と比べるとザラザラしていて、いかにも汚れが付着しそうな表面。

面。傷や汚れに弱くひっかき傷はすぐについて目立つ。

見た目の雰囲気は良く、他の屋根とは異なった雰囲気。

このように、艶別に見てみると艶の違いがはっきりとわかります。

艶消しでも汚れと劣化に強い塗料はある

艶消しだと汚れに弱いという印象を与えてしまったかもしれませんが、塗料は日進月歩でどんどん開発も進み、設計も新しくなっています。

従来の艶消しの汚れやすさを払拭した艶消しの塗料も存在します。

例えば、水谷ペイントから出ている「ナノコンポジットW」は、艶消しのデメリットだった汚れやすさを無機成分を配合することで、硬い塗膜が形成され汚れが付きにくい塗料です。

泉谷ペイント(http://www.toso-nano.com/w/index.html)

ナノコンポジットWカタログ

艶消しをご希望の場合は、業者さんに艶消しで、汚れにくい塗料が扱えるか相談して決めていくことをオススメします。

塗料の艶選びに迷ったら艶有を選ぼう!

艶有汚れにくい/ピカピカ
艶消し汚れやすい/表面はザラザラ
しかし、艶消しでも汚れに強い塗料は存在する

以上の事を踏まえて失敗しない艶選びの参考にしてみてください。

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