外壁塗装の色選びで知っておきたい色の視覚効果とおすすめの配色

外壁塗装は家の美観や防水性を保つために重要なメンテナンスですが、色選びは悩むところですよね。

色は単に好みの問題だけでなく、家の印象や雰囲気を大きく左右する要素でもあります。

また、色には視覚効果というものがあり、色の組み合わせや面積によって、家の大きさや形状が変わって見えることもあります。

そこで、この記事では外壁塗装の色選びで知っておきたい色の視覚効果とおすすめの配色をご紹介します。

外壁塗装の色選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。

色の視覚効果とは?

色の視覚効果とは、色によって物の大きさや形状が変わって見える現象のことです。

色には、暖色系と寒色系という2つのグループがあります。

暖色系は赤やオレンジ、黄色などの色で、暖かく活発なイメージがあります。

寒色系は青や緑、紫などの色で、涼しく落ち着いたイメージがあります。

この暖色系と寒色系の色は、視覚効果として以下のような特徴があります。

  • 暖色系は寒色系よりも目に近く感じられる
  • 暖色系は寒色系よりも膨張色と呼ばれ、大きく見える
  • 寒色系は暖色系よりも退色と呼ばれ、小さく見える

つまり、外壁塗装の色選びでは、色の視覚効果を利用して、家の大きさや形状を調整することができるのです。

色の視覚効果を利用した色選びのコツ

色の視覚効果を利用した色選びのコツは、以下のようになります。

  • 家が小さく見える場合は、暖色系の色を選ぶ
  • 家が大きく見える場合は、寒色系の色を選ぶ
  • 家が細長く見える場合は、横方向に色を分ける
  • 家が短く見える場合は、縦方向に色を分ける

例えば、都心にある3階建ての家であれば、家の形状が細長いですよね。

こういう場合は、暖色系の色を選んで明るく見せたり、横方向に色を分けて幅広く見せたりすると良いでしょう。

逆に、平屋の家であれば、家の形状が短く見えますよね。

こういう場合は、寒色系の色を選んで落ち着かせたり、縦方向に色を分けて高さを出したりすると良いでしょう。

色の視覚効果を利用することで、家の印象を変えることができます。

おすすめの配色パターンと事例

外壁塗装の色選びでは、色の組み合わせも重要です。

色の組み合わせには、以下のようなパターンがあります。

  • モノトーンカラー
  • ツートンカラー
  • コントラストカラー

それぞれの特徴やおすすめの事例を見ていきましょう。

モノトーンカラー

モノトーンカラーとは、白や黒、グレーなどの無彩色を使った配色のことです。

モノトーンカラーのメリットは、シンプルで洗練された印象になることです。

また、無彩色は他の色との相性が良いので、玄関ドアやサッシなどのアクセントカラーを自由に選べることも魅力です。

モノトーンカラーのデメリットは、地味になりがちなことです。

そのため、モノトーンカラーを選ぶ場合は、ツヤや質感に変化をつけたり、アクセントカラーを効果的に使ったりすると良いでしょう。

モノトーンカラーの事例

この事例では、白とグレーのモノトーンカラーを使っています。

白は明るく清潔感のある印象を与え、グレーは落ち着きと重厚感を演出します。

玄関ドアには赤をアクセントカラーとして使っており、モノトーンカラーの中にも個性と華やかさをプラスしています。

ツートンカラー

ツートンカラーとは、2色の色を使った配色のことです。

ツートンカラーのメリットは、色のコントラストでメリハリのある印象になることです。

また、2色の色をうまく組み合わせることで、家の形状やデザインを引き立てることができます。

ツートンカラーのデメリットは、色のバランスや調和が難しいことです。

そのため、ツートンカラーを選ぶ場合は、色の相性や面積の割合に注意する必要があります。

ツートンカラーの事例

この事例では、ベージュとブラウンのツートンカラーを使っています。

ベージュは暖色系でやさしい印象を与え、ブラウンは寒色系で落ち着いた印象を与えます。

色の温度差でコントラストを作りつつ、同じ茶系で統一感を出しています。

外壁の上下で色を分けることで、家の高さを強調しています。

コントラストカラー

コントラストカラーとは、色相環上で反対側にある色を使った配色のことです。

コントラストカラーのメリットは、色の対比でインパクトのある印象になることです。

また、コントラストカラーは目に鮮やかに映るので、視線を引く効果があります。

  • コントラストカラーのデメリットは、色の調和が取りにくいことです。

そのため、コントラストカラーを選ぶ場合は、色の濃淡や明度に注意する必要があります。

また、コントラストカラーは目立ちすぎることもあるので、周囲の景観や雰囲気に合わせることも大切です。

コントラストカラーの事例

![コントラストカラーの事例]

この事例では、青とオレンジのコントラストカラーを使っています。

青は寒色系で涼しく爽やかな印象を与え、オレンジは暖色系で明るく元気な印象を与えます。

色相環上で反対側にある色なので、色の対比が強く、インパクトのある外観になっています。

外壁の一部にオレンジを使うことで、アクセントとなり、飽きのこないデザインになっています。

まとめ

外壁塗装の色選びは、色の視覚効果や配色パターンを参考にすると、家の印象や雰囲気を変えることができます。

色選びは好みや予算だけでなく、家の形状やデザイン、周囲の景観や雰囲気なども考慮することが大切です。

外壁塗装の色選びで悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。