外壁塗装におけるシリコン塗料とフッ素塗料の違いとは?

外壁塗装を行う際には、塗料の種類や性能についても考える必要があります。塗料にはさまざまな種類がありますが、今回は中でもシリコン塗料とフッ素塗料についてご紹介します。

シリコン塗料とフッ素塗料は、それぞれどのような特徴やメリット・デメリットがあるのでしょうか?また、どちらの塗料を選ぶべきかはどう判断すればよいのでしょうか?

この記事では、シリコン塗料とフッ素塗料の違いについて具体的に解説します。外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。

シリコン塗料とは

シリコン塗料とは、塗料に含まれる樹脂の成分にシリコンが使われている塗料のことをいいます。シリコン塗料は汚れが付きにくく自然環境への耐候性が高いのが特徴で、耐用年数は10〜12年と全塗料の平均耐用年数の10年を超えています。

ウレタン系の塗料と比べて耐用年数と品質のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れているといえます。

シリコン塗料のメリット

シリコン塗料のメリットは以下の通りです。

汚れが付きにくい

 シリコン塗料は汚れが付きにくいという特徴を持っています。雨や泥、ほこりなども弾き、汚れが付着しにくいため、外壁を長期間きれいに保つことができます。

塗膜が剥がれにくい

  – シリコン塗料は透湿性が高いことから塗膜が剥がれにくい性質を持ちます。内部結露を防ぐ力もあるため、カビや藻、結露の対策としてシリコン塗料が選ばれることもあります。

耐熱性・耐寒性に優れる

  – シリコン塗料は約600度の熱に耐えられると言われており、暑さや寒さにも強いです。紫外線や酸性雨などの外的要因にも耐えられるため、劣化しにくいです。

シリコン塗料のデメリット

シリコン塗料のデメリットは以下の通りです。

塗り替えの際に塗料の密着度が低くなる可能性がある

 シリコン塗料は汚れが落ちやすい一方で、重ね塗りする際に塗料を弾いてしまうこともあります。塗り替えの際に塗料の密着度が低くなる可能性があるため、下地処理や下塗りをしっかり行う必要があります。

弾性が低くひび割れが起こりやすい

フッ素塗料とは

フッ素塗料とは、フッ素を含んだ合成樹脂を主成分とする塗料のことです。フッ素塗料は耐用年数が15〜18年と非常に高く、その耐久性の高さから東京スカイツリーなどでもフッ素塗料が使用されています。

汚れ落ちの良さや親水性の高さ、耐熱性の高さなどクオリティの高さがフッ素塗料の特徴です。その分価格は高めの設定となっていますが、耐用年数の長さを考えると費用対効果は抜群だといえます。

フッ素塗料のメリット

フッ素塗料のメリットは以下の通りです。

耐久性が高い

 フッ素塗料のメリットと言えば、その耐久性の高さです。塗り替えの頻度を少なくしたい方や、一度の出費が大きくてもランニングコストを抑えたいという方におすすめです。紫外線や酸性雨などの外的要因に対する耐性が高く、長期にわたり変色や塗膜劣化を抑えます。

汚れが流れ落ちやすい

  フッ素塗料は親水性が高く、雨水にあたることで自然に汚れが流れ落ちやすいです。また、表面が滑らかで低摩擦性であるため、汚れが付着しにくいです。防カビ・防藻効果もあり、長期間美しさをキープすることができます。

光沢感が長続きする

  フッ素塗料は光沢感が長続きすることもメリットです。自動車塗料並みの光沢を発揮し、艶のある仕上がりになります。色や種類も豊富で、お好みに合わせて選ぶことができます。

フッ素塗料のデメリット

フッ素塗料のデメリットは以下の通りです。

費用が高い

フッ素塗料のデメリットと言えば、その費用の高さです。フッ素塗料は他の塗料に比べて品質が高い分、価格も高くなっています。一般的にはシリコン塗料の約1.5倍〜2倍の費用がかかると言われています。

フッ素塗料を選ぶ場合は、初期投資が大きくなることを覚悟する必要があります。ただし、耐用年数やランニングコストを考えると、長期的に見ればコスパは良いといえます。

塗り替えの際に下地処理が必要になる

フッ素塗料は耐久性が高い反面、塗り替えの際に下地処理が必要になることがあります。

フッ素塗料は他の塗料との相性が悪く、重ね塗りすることができません。そのため、塗り替える場合は既存の塗膜を剥離してから新しい塗膜を施工する必要があります。

この作業は手間や時間がかかるだけでなく、費用も高くなります。また、剥離作業によって外壁の素材にダメージを与える可能性もあります。

シリコン塗料とフッ素塗料のどちらを選ぶべきか

シリコン塗料とフッ素塗料のどちらを選ぶべきかは、以下のような点を考慮して決めることができます。

予算

予算が限られている場合は、シリコン塗料の方がおすすめです。シリコン塗料はフッ素塗料よりも安価でありながら、十分な耐久性や汚れ落ちの良さを備えています。

予算に余裕がある場合は、フッ素塗料の方がおすすめです。フッ素塗料は高価ですが、その分耐久性や光沢感などの品質が高く、長期的に見ればコスパも良いです。

塗り替えの頻度

塗り替えの頻度を少なくしたい場合は、フッ素塗料の方がおすすめです。フッ素塗料は耐用年数が15〜18年と非常に長く、一度施工すれば長期間メンテナンスフリーで済みます。

塗り替えの頻度を気にしない場合は、シリコン塗料でも問題ありません。シリコン塗料は耐用年数が10〜12年とそれほど短くなく、また重ね塗りすることもできるため、塗り替えも容易です。

外観

外観にこだわりたい場合は、フッ素塗料の方がおすすめです。フッ素塗料は光沢感や色彩表現力が高く、美しい仕上がりになります。また、色や種類も豊富で、お好みに合わせて選ぶことができます。

外観にこだわらない場合は、シリコン塗料でも十分です。シリコン塗料はフッ素塗料ほどではないものの、それなりの光沢感や色彩表現力を持っています。また、汚れが付きにくく、外壁を長期間きれいに保つことができます。

まとめ

以上がシリコン塗料とフッ素塗料の違いについての記事です。外壁塗装を行う際には、自分のニーズや予算に合わせて、最適な塗料を選ぶことが大切です。

もし外壁塗装に関するご相談やお見積りが必要でしたら、当社にお気軽にお問い合わせください。当社は外壁塗装のプロとして、お客様のご要望に応えることができます。