【2021年】外壁塗装の基礎知識をご紹介!
一生に一度の大きな買い物が『お家の購入』です。お家の購入するのは簡単ではなく、頭金を用意したり、住宅ローンの審査に通過したり、みなさんも苦労して購入したはずです。
せっかく大金を払って購入した夢のマイホームですから、大切にしたいと思いますし子どもはもちろん、孫の世代でも安心して暮らすことができる家である必要があります。
しかし、いくらお家を大切にしていてもお家は必ず劣化をします。
理由として、お家は毎日紫外線を浴びています。また、雨や風、地震など自然に晒されているからです。
では、どうすればお家を孫の世代までキレイな状態を保てるか。
答えは、お家を定期的にメンテナンスすることです。
このページでは、外壁塗装がなぜ必要なのか、外壁塗装すべき理由をご紹介いたしますので、外壁塗装を考えている方はじっくり読み進めてみて下さい。
外壁はお家が建ったその日から劣化が始まっている
注文住宅、建て売りでも新築工事が終わったその日から外壁の劣化は始まってしまいます。特に外壁にとって太陽から届く紫外線は、外壁に対するダメージが大きいです。
具体的には、サイディングボードの割れ、雨漏りなどが起きてしまいます。特にお家の大敵は湿気です。紫外線を浴びて劣化した外壁から雨水が侵入すると、お家の内側からカビや腐食が進んでいきあっという間にお家の寿命を縮めてしまいます。
もちろん、外壁の劣化を早めるのは紫外線だけではありません。雨や風、雪などは、外壁に少しずつダメージを与えてしまいます。
近年、紫外線量は増加しています。原因としては雲の減少や大気汚染によるオゾンの減少が原因です。つまり、今後、世界的に何かしら対策をしない限り、お家の劣化スピードがどんどん早くなってしまいます。
https://www.env.go.jp/earth/ozone/pamph/2014/0304.pdf
このように、紫外線や天候の影響を受ける外壁は常にダメージを受け続けているので、放っておくと最悪雨漏りしてしまったり、お家の資産価値が下がってしまうことに繋がります。
近年の環境では、お家を長生きさせるために、メンテナンスが必要不可欠です。
外壁を守るために塗装する必要がある
外壁が新築の時から常に様々なダメージを受けていることがわかったと思います。このダメージから外壁を守るために行うのが、外壁塗装です。
「塗料なんかで外壁を守ることなんてできるの?」
このように不安に思う方も多いのではないでしょうか。
外壁材は塗料で十分保護することが可能です。最近の塗料では、フッ素が配合されている塗料や、原材料が石の無機塗料など紫外線からのダメージをなるべく受けない塗料が多く存在します。
外壁材を塗装すると、紫外線を浴びるのは塗装した塗膜となります。この塗膜が劣化の対象となるので、外壁材は塗膜が機能している限り外壁材を守ります。
外壁塗装の目安は素人でも判断できるの?
いくらフッ素塗料や無機塗料など、高耐候性の塗料が使われていても、いつかは劣化してしまいます。素人が見ても塗装が必要なのか、判断することは可能です。
外壁塗装の目安は塗料の耐用年数だけ判断することは難しいです。理由として、沖縄にあるお家と東京にあるお家では、劣化のスピードが全く異なるので、お住いの環境によって、劣化スピードは変わってしまいます。
以下の表に外壁の状態毎に塗装の目安や状態をまとめました。ご自宅の外壁にこのような症状がある場合は、外壁塗装を検討してみましょう。
緊急レベル | 症状 | 状態 | 放置すると? |
★★★ | 外壁材の割れ・欠け | 外壁材自体が割れてしまい補修が必要 | 雨漏りに繋がりが柱の腐食につながる |
★★ | コーキングの割れ・劣化 | コーキングが劣化しヒビ割れが発生してしまう。 | 雨水が徐々に浸透ししばらくすると雨漏りに。 |
★★ | ヘアクラック | 大きく割れているわけではないが、髪の毛ほどの亀裂が入っている | 雨水が徐々に浸透ししばらくすると雨漏りに。 |
★★ | チョーキング | 外壁を手でこすると手に外壁の色がつく | 塗膜が機能しておらず、下地の割れを引き起こす原因になる。 |
★ | 艶の低下 | 光沢の低下が始まり、チョーキングに向かう最中 | チョーキングへ進む。 |
このような症状が発生している場合は、塗装のタイミングといえますので、一度塗装屋さんへ相談頂くことをおすすめします。
塗装のタイミングをずっと見過ごし放っておくといずれ雨漏りや欠けなど不具合が生じます。傷は小さい方が費用も安く済みますので、早めの対策を意識したいところです。
外壁塗装の塗料の選び方
それでは、続いて「外壁塗装の塗料の選び方」についてご説明させていただきます。
外壁用の塗料を選ぶ際に気をつけたいポイントは、
この4つが外壁塗装の塗料選びでは、必要なポイントです。1つずつ解説していきます。
樹脂の種類
塗料は樹脂毎に分かれています。あまり聞き慣れないかもしれません。
樹脂の種類は大きく分けると4つあります。
塗料 | 見積もりの相場 | 目安耐久年数 | オススメ度 |
---|---|---|---|
ウレタン塗料 | ¥2,600~¥2,800/㎡ | 5~7年 | △ |
シリコン塗料 | ¥2,800~¥3,000/㎡ | 8年~15年 | 〇 |
フッ素塗料 | ¥3,000~¥4,200/㎡ | 15年~20年 | 〇 |
無機塗料 | ¥3,200~¥4,400/㎡ | 15年~30年 | ◎ |
一番下にある「無機塗料」に近づくにつれて耐候性が上がります。
それぞれの樹脂毎に期待耐用年数がどのくらいか判断することも可能ですので、塗装屋さんから塗料の提案を受けた際には「何の樹脂を使っている塗料ですか?」確認してみると、どのくらい持つ塗料か大体分かります。
期待耐用年数の長さ
期待耐用年数とは、その塗料を塗装してから劣化するまでどれくらいの年数保てるか、塗料の性能が分かる1つの指標となります。
塗料メーカーは、年数で表現することが一般的で、5年のものもあれば、30年以上の塗料もあります。もちろん、メーカーが公表する期待耐用年数が長ければ長いほど塗料の性能が良いとされ、価格も比例して高くなります。
例えば、期待耐用年数が10年の塗料と期待耐用年数が30年の塗料を比べてみましょう。30年の間で費用はどのくらい差が出るのでしょうか。
10年の塗料は1回あたりの塗装費用は安いです。仮に100万円とします。一方、30年持つ塗料は1回あたりの塗装費用は150万円だとします。
一見、10年の塗料の方が安いので選びたくなると思います。しかし、30年間で考えると、10年の塗料は3回塗装が必要なのに対し、30年もつ塗料は1回で済んでしまいます。
この例だと30年の間で150万円の差が生じることがよく分かると思います。
これはどの塗料にも言える話ですが、耐候性の低い塗料を使うと、長い目でみた時にその都度、塗料以外の費用(足場、塗装費用など)が発生してしまうため耐候性の長い塗料を選ぶほうが、長期的にみると安く済んでしまいます。
ちなみに、この期待耐用年数は何も元に算出しているかというと、艶がどのくらい残っているか、を測ります。
塗料メーカーは新製品を作る時に、実際の家に塗料を塗って何十年も試験をしているわけではありません。実際の屋外の紫外線量から何十倍もの紫外線を出す試験機があり、その試験機を使って艶がどのくらい残っているかを計測し、期待耐用年数を算出しています。
そのためお家の環境によっては、メーカー公表の年数を持たない可能性もあることから期待耐用年数と期待が付いています。
汚れにくさ
汚れにくい塗料を選ぶことで、お家がキレイな状態を維持できるので、10年後の見た目が変わってきます。また、汚れをかんたんに落とすことができるので、メンテナンスの手間も軽減することが可能です。
汚れにくい塗料は、先程樹脂で紹介したフッ素塗料、無機塗料がオススメです。フッ素や無機塗料の特徴として、他の樹脂と比べると、塗膜が硬くなります。この硬い塗膜が汚れが付着しにくいです。
また、親水塗膜であることもキレイな見た目を維持するために必要です。
撥水ならみなさんもよく知っていると思います。雨傘やカッパは撥水コーティングが施されていて、水を弾くのが特徴ですね。ここでお伝えしたい親水とは、撥水の反対で水が密着して、のぺーっと馴染むこととなります。
「塗膜が親水だと汚れが広がっちゃうんじゃない?」と思いますが、この親水塗膜は雨が降った際に塗膜と汚れの間に雨が親水で入り込み、雨水と一緒に汚れを流してくれる効果があります。これをセルフクリーニングと呼ぶところもあります。
塗料を選ぶ上で、汚れにくい塗料なのか、親水の塗膜なのかを考えることも大切です。
機能性
機能性塗料とは、太陽の日射を反射する『遮熱塗料』や、夏は外の熱を反射させ、冬は室内の熱を閉じ込める『断熱塗料』などを言います。
実際に効果があるのか、疑問に思う方もいると思いますが、屋根の表面温度を測ると大体15℃近く温度が低くなりますので、効果はあります。
また、お住まいの都道府県や市区町村で、遮熱塗料を塗装すれば助成金が出る地域おありますので、助成金の利用を考えている方は、機能性塗料を選ぶ必要があります。
外壁材によって塗装の方法は分かれる
外壁材ごとの塗装方法の違いははこちらで紹介しています。
モルタル壁(ジョリパット・リシン)
https://www.ouchipaint.com/mortar/
サイディングボード
https://www.ouchipaint.com/saidingboad/